人気の高い水晶印鑑の種類や通販業者の選び方

印鑑は書類の内容を確認して同意したことを示す公的な道具ですが、縁起物としての側面もあります。古くから高級な素材で作られた特別な印鑑が多く、中でも水晶の印鑑は希少性の高さも相まって珍重されていると言えるでしょう。

ここでは印鑑の素材として使われている水晶の種類や通販業者の選び方、印鑑のお手入れ方法についてお伝えしていきます。

印鑑の歴史と素材に水晶が使われる理由

印鑑は古代の中東やエジプト、中国などで使われたのが最初とされています。当時の印鑑は富や権力を示すステータスアイテムで、王族などごく一部の人が持つ物でした。日本における最古の印鑑は中国の後漢王朝から贈られた金印ですが、この金印も実用品ではなく所有することに意味があったのです。

現在のように書類の内容を確認したことを示す捺印を行うようになったのは平安時代後期、貴族が武士を雇用したことを証明する書類を作成した頃と言われています。印鑑が庶民の間で使われるようになったのは江戸時代になってからですが、安価な素材で作られた物と高額な素材を使った高級品に大別されていました。

中でも水晶は希少性の高さからいつの時代も人気があったと言えます。水晶は透き通るような輝きを持つため、神秘的な力を持つと信じられていました。古くから宗教の儀式で用いられることが多く、権力者が自身の力を誇示するために所有するケースも多かったとされています。

また、水晶は非常に固い一方で衝撃に弱く、割れやすい性質があります。細かい加工を施すのが難しいため、水晶の印鑑を持つのはそれだけ高度な技術があることを示していたのです。希少性の高さから縁起が良く、運を向上させるラッキーアイテムとして珍重される傾向もあります。

印鑑に使われる水晶の種類

ひと口に水晶と言ってもその種類は多彩です。一般的にはやや白っぽい、透明な鉱石がイメージされますが、実際は色も質感も様々です。色によって青水晶、紅水晶などに分けられる他、一部の業者ではトパーズやアメジストなどの宝石を水晶として扱うこともあります。

また、鉱脈から採掘した天然水晶だけではなく、合成物質を主原料にした人工水晶で作られた印鑑も広く普及しています。人工水晶は元々、精密機器のレンズなどに使われていた工業用の素材ですが、安価で不純物が含まれていない点が印鑑作りに適していると評価されました。

手ごろな金額で高級感と気品のある美しい印鑑を持つことができるとして広く普及しています。

水晶で印鑑を作るのが難しい理由

水晶を素材にした印鑑作りは現在の工業技術でも難しいとされています。これは水晶が非常に固く、その一方で衝撃に弱い性質を持っているためです。印鑑作りは印面に小さな文字を刻みますが、その際に印面が割れてしまうことがあります。

衝撃に弱い水晶は印面の破損リスクが高く、印鑑を作るのは熟練の職人でも大仕事でした。現在はサンドブラストと呼ばれる、研磨剤を吹き付けて印面を削る工作機械が開発されましたが、それでも水晶の状態を見ながら丁寧に加工しなければいけません。

機械の操作にも熟練者ならではのテクニックが求められるので、水晶の印鑑は量産が難しいのです。安価な価格を謳い文句にする通販業者も例外ではなく、水晶の印鑑は高級品として扱われています。

水晶の扱いが難しい理由として固さのムラが挙げられます。天然水晶は固さが必ずしも均一とは限りません。含有成分の濃度の違いで一部分の固さが異なる場合もあります。印鑑作りは部分ごとの固さの違いを見極め、力を加える度合いを調整するテクニックが求められるのです。

常に均一な圧力で研磨剤を吹き付けるサンドブラストの場合、そのまま加工を行うと水晶が割れてしまうおそれがあります。

事前に水晶の固さを測定し、部分ごとに圧力の数値を変更するのが綺麗に仕上げる必須条件です。そのため、水晶の印鑑をきれいに作成できることが熟練の証とされています。

水晶の印鑑を扱う通販業者の選び方

印鑑は店頭で注文する以外に、通販業者を利用して購入する方法が広く普及しています。通販なら住む地域や日時を問わず利用でき、まとめ買いも可能なので便利ですが、その一方で品質の良し悪しは実物が手元に届くまで確認できない欠点もあります。

業者の評判を事前に確認することが必須と言えますが、水晶の印鑑を購入する場合は加工設備についても確認することが重要です。

コストをかけずに水晶をきれいに加工するためには専用の工作機械が欠かせませんが、どのような機械を導入しているかを提示していない業者は避けるのが賢明でしょう。水晶は固さにムラがあるので、粗雑な加工では印面が滑らかになりません。

捺印をきれいに行うには高性能な機械が必要です。また、機械を上手に操作できる職人の有無も通販業者選びのポイントと言えるでしょう。販売実績よりも水晶加工の経験を提示している業者の方がより信頼できます。口コミサイトなど通販業者を評価する声の確認を行う他、販売価格の違いを比較して慎重に選ぶのが高品質な印鑑を持つ秘訣です。

水晶の印鑑を長く使い続けるための工夫

水晶の印鑑をきれいな状態で長く使うには他の素材と同様、汚れをこまめに拭き取ることが大切です。印鑑を使った後は朱肉をつけたままにせず、きれいに拭き取ります。印面のくぼみに朱肉が残っているとそこから色素が沁み込んで変色するおそれがあるので、専用の柔らかいブラシで掃除することを忘れてはいけません。

水晶は衝撃に弱いので力を入れ過ぎないように注意します。また、使わない時は傷がつくのを防ぐため、専用のケースに入れます。カビや害虫の被害に遭う心配はほとんどありませんが、日光による日焼けが生じるので注意が必要です。

極端な温度変化によって割れてしまうこともあるのでエアコンやストーブの近くには置かないように心がけます。使う際も力を加えず、優しくなでるように扱うのが印鑑を傷めない工夫です。放り投げたり叩くのは印面が割れる原因になるので絶対に行ってはいけません。

高級な印鑑だからこそこだわって選ぶ

印鑑は一つの物を長く使い続けるのが普通なので品質にこだわることが大切です。高品質で美しい水晶の印鑑は使えば使うほど愛着がわき、手に馴染むと言えるでしょう。それだけに購入する際は品質や作りの良し悪しにこだわることが重要になります。

長く愛用できる一本を持つには優れた技術を持つ他、信頼できる通販業者を選ぶように心がけます。